コロナ通院問題のために自動運転実用化を

高熱で歩くのが難しい患者がタクシーで受診後、帰る手段がなくなり困る事例が増加「来院前に連絡して」

 問題をまとめると、下記になるだろう。

  • 体調不良の患者は自力で通院することができない
    • 極度に体調が悪い人間は冷静な判断能力を持てない
  • 他者に感染させる可能性の高い患者は公共交通機関を使えない
    • 感染病であるか否かは医者以外に判断できない

 車両の前部と後部の空調を完全に切り離した車両が作れるのであれば、現行のタクシーの枠組みでも対処は可能だと思われるが。特殊な設備や運転手に対する危険手当など費用面では問題があり、これはタクシーが値上げをするだけでは対応できないだろう。

 単純に値上げすれば、大半の人は特別タクシーではなく、病状を偽って普通のタクシーを使うだろうからだ。行政が特別タクシーの利用を義務化した上で、費用に関して助成金でも出さないことには実現は困難と思われる。

 既存の枠組みでも可能ではあるが。俺もエンジニアの端くれとして思うのは「こういう時こそ自動運転の技術が役立ってくれればな」ということなんである。自動運転が実用化されていれば、コロナ患者だろうがコロナ疑いだろうが、気にせずに車両に乗れる。車内に設備を整えておけば、使用後に自動でアルコールでも散布して除菌することができる。運転手がいない分だけ、現状よりも徹底してきれいにすることができるだろう。

 コロナの収束はもはや期待できない状況である。ワクチンを3回打てば重症化は防げる、というが。いわゆる軽症が「自力で病院に行くのも辛い」んである。つまり、我々はマスク、手洗いといった基本的な対策をしつつも、年に1回くらいは「咳、高熱で死にそうになる」という経験をする前提で一生を過ごさなければいけないわけである。

 通院手段の問題は今この数年だけの話ではなく、一生ついてまわる問題である可能性が高いわけだから。この機会に自動運転技術を実用化していくべきなのではないか、と俺は思う。

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